中ア 権現山(17m) 2011年11月27日

所要時間 6:17 伊那スキーリゾート上部登山口−−6:44 土俵跡−−7:15 登山道が合流−−7:26 権現山 7:33−−8:12 伊那スキーリゾート上部登山口

概要
 伊那スキーリゾート最上部の林道脇の登山口から往復。山頂まで立派な登山道が続く。山頂手前の広場で南アルプスの展望が良好

 中ア前衛の山は未踏峰がいくつかあるが、その中での最高峰はたぶん最南端の床浪山だろう。ここは雪が落ち着いた時期か、逆に無雪期に笹を漕いで行くべき山だろう。次は将棊頭山東尾根の権現山だろう。検索してみるとスキー場最上部から登山道があり、それなりの人数が登っているようだ。この日は夕方から北海道出張に出発予定なのでお昼くらいには帰って洗濯や出張準備をしたいため早い時間に下山できる山にしたかったのだが、権現山の標高差は約650mであり1時間半かからずに山頂に立てるはずだ。

 横川川キャンプ場から辰野に出て買い物を済ませ伊那スキーリゾートへ。広域農道から案内があるので見落とすことなくスキー場へと向かう。スキー場の駐車場群を通過して最後はゲレンデ左側の舗装された林道に入る。これが舗装されて路面状態は良いのだがえらい傾斜でうちの車だと場所によっては1速で登るような場所もあり、僅かでも凍結したらチェーン無しでは登れないだろう。今夜は冷え込みが弱いそうだし、明日は下るのは9時くらいだろうから帰路の凍結は大丈夫だと思うが、もうすぐ車で上がれない時期になるだろう。

 林道はスキー場の敷地外でありスキー場のゲレンデ整備で閉じられることはなさそうだ。スキー場下部では夜間でもライトが点灯し何やら作業中。人工降雪機でも動かしているのだろうか。ゲレンデ最上部で林道は水平になり、左上に林道が分岐、その方向に登山口の標識があった。でもここが駐車場らしく標識があり、道幅が広がっていた。Uターンして路側に置いて酒盛り後に就寝。夜間の冷え込みは少なく、窓の水滴も凍らなかった。

スキー場最上部から見た夜明けの南アと伊那市街地 権現山登山口
まだ暗くシャッター速度は0.5秒程度 小さな沢を横断
斜面を横断 明るい自然林帯

 出張があるので薄暗い時刻から活動開始。下界の伊那の町並みはまだ街灯が輝いて見えた。分岐する林道に入って数10mで登山口が登場、刈り払われて立派な登山道であった。植林樹林中なのでまだヘッドライトが必要であったが10分ほどで不要になる。小さな沢を横断すると登山道は左に向きを変え、斜面を斜めに上がっていく。落葉した広葉樹林に変わって周囲が明るくなりデジカメのシャッター速度が手ぶれの心配が無い程度に上がってくれた。

標高1330mの土俵跡 こんな立派な標識が
唐松植林帯の尾根を登る こちらもいい道が続く
尾根の途中から見た南ア深南部

 標高1330mで小鞍部に飛び出し、南東方向の尾根に乗る。ここに「土俵跡」の標識があり、鞍部南東側が平らな小ピークになっていた。尾根に乗ると唐松植林帯になり地面付近は笹に覆われるようになるが、登山道は相変わらず良好で毎年刈り払いされているようだ。雲が多いが左手(南側)は樹林の隙間を通して南ア深南部の山並みが見えていた。

僅かに残雪あり 登山道が合流
小出集落からの道らしい こちらの道も整備良好

 そこそこの傾斜の尾根を登りつめると標高1730m地点で右手から太い尾根が合流し、そちら方面の案内板は「登山道2合目より常輪寺へ」となっていた。「常輪寺」がどこにあるのかは不明だが地形図を見るとこの尾根上には破線が描かれており、破線の起点は標高1340m地点で終点となる林道で、この林道は西春近の小出地区に下っている。この林道はどこまで普通車で入れるのかは不明だが、もし終点まで入れるのならスキー場上部の登山口より標高が200m以上高いので30分程度所要時間を短縮できるだろう。

ここだけ吹き溜り もうすぐ山頂
権現山東肩
権現山東肩から見た伊那谷と南ア
権現山東肩から見た浅間山(クリックで拡大)
権現山東肩から見た八ヶ岳(クリックで拡大)
権現山東肩から見た南ア北部〜中部(クリックで拡大)
権現山東肩から見た南ア中部〜南部(クリックで拡大)

 ここまででも僅かに残雪があったが、この合流を機にやや雪が増えた。ただし吹きだまった個所でも積雪は数mm程度で全く支障はなく、全体的には斑模様だった。なおも尾根道を登ると樹林が開けた平地が出現、ここが権現山山頂直下の肩であった。小さな祠の裏には大きな露岩があり、祠の北側には参加者の名前が書かれた地元小学校の登山記念の板。学校登山が今でも行われているのも珍しいだろう。ここは東側の展望が開け、少し白くなった南アルプスの山並みがずらっと並んでいた。3000m峰でもまだ真っ白ではなく、たぶん積雪は数cmといったところか。

肩から西へ向かう道。少し薄くなる 三角点
三角点西側が最高地点

 三角点はこの広場の奥で、少し笹が増えるが明瞭な道が続いていた。「駒ヶ岳登山道」と書かれており、将棊頭山経由で道がつながっているようだ。すぐに周囲が刈り払われた三角点が登場、地形図ではその西側が最高点であるが、三角点の先から水平な尾根となり特に高い場所は無く、三角点を山頂として問題なかろう。広場に戻って南アの写真を撮影して下山開始。残念ながらここからだと北アを見ることはできなかった。

登山口に戻る 登山口前の駐車スペース
駐車スペースから見た南ア北部(クリックで拡大)

 往路を戻ると「土俵跡」を通過してから登ってくる人とすれ違った。まだ時刻が早いので無人だと思っていたが。登山口に戻ると車が1台増えていた。

 

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